2023年IT導入補助金が始まりました!京都の事業所での採択事例を公開
目次
2023年も、IT導入補助金の交付申請が始まりました。なんとなく聞いたことはあるけど、どのぐらいお得になるの?注意点は?など、ご質問の多い項目を事例と合わせてご紹介いたします。
IT導入補助金の基礎知識
IT導入補助金のHPでは、以下のように記載があります。
中小企業・小規模事業者が導入する会計ソフト・受発注ソフト・決済ソフト・ECソフトの経費の一部を補助することで、インボイス対応も見据えた企業間取引のデジタル化を推進することが目的の補助金です。*1 IT導入補助金2023HP デジタル化基盤導入枠引用
弊所での解釈は、
中小企業・小規模事業者も、バックオフィスのデジタル化を進め、インボイスに対応できるようにしましょう。
対応を進めていく費用は、国が一部負担をします。
と考えております。
詳しい要件は、常々変わりますので最新情報はIT導入補助金のHPを確認または、弊社までお問い合わせください。
IT導入補助金2023HP:https://www.it-hojo.jp/
では、バックオフィスのデジタル化とは具体的にどんな内容なのか?
弊所で実際に採択を受けた事業者を事例にして解説いたします。
採択事例(2022年度分)
*A株式会社
どんな時に使える補助金?
ご要望:
・事務作業を効率化、自動化させて残業時間を減らしたい
弊所からのご提案:
・現在の事務作業の全てを把握し、不要な業務を排除および全体設計をし直す
・マネーフォワードクラウド会計シリーズを導入し、自動化を測る
・マネーフォワードクラウド会計シリーズの設定を外注し、負担を軽減する
・マネーフォワードクラウド会計シリーズの操作方法をレクチャーし、初期導入時の負担を軽減する
・IT導入補助金を活用し、金銭的な負担を軽減する
ITツール導入したらどうなったか?は、こちらをご確認ください
https://ishiguro-tax.jp/wp-cms/blogpost/dx_kyoto_cloud_interview/
具体的にいくらどうなるの?
※申請する枠によって補助額が変わります、最新情報はIT導入補助金HPにてご確認ください
IT導入補助金を使った場合の料金
1.お支払
マネーフォワードクラウドクラウド会計 ビジネスプラン2年分 131,472円
導入サポート料 518,000円
IT導入補助金申請代行手数料(マネーフォワードへの支払) 55,000
計704,472円
2.実績報告後の補助金給付
IT導入補助金事務局より入金 438,266円
キャッシュフロー
266,206円の支出で、ご要望をクリアすることができます
IT導入補助金を活用しない場合の料金
マネーフォワードクラウドクラウド会計 ビジネスプラン2年分 131,472円
導入サポート料 518,000円
計649,472円
→IT導入補助金を活用しない場合と比較して、383,266円負担が軽減されます。
申請したら全員が活用できるの?
採択を受けた事業者のみが使える補助金です、
そのため、申請をして”採択”となれば、活用が可能です。
採択となる前に、有料プランへ変更するのはNG!
必ず、採択結果を確認しITツール会社からの有料化プランへの申込案内を待ちましょう。
どのように申請するの?
IT導入支援事業者・ITツールの会社が代理申請をします。
ただ、事業者もgBizIDの準備、ITツール会社が提供するIT導入補助金申込シートへの入力など全く作業がないというわけではありません。
採択されるポイントは?
IT導入補助金2023のHPには、インボイス対応も見据えた企業間取引のデジタル化を推進することが目的とあります。
そのため、ただ単にITツールを導入します!だけでは、採択も難しいと考えられています。
具体的には、「ITツールを導入することでインボイスに対応ができるようになり、生産性が向上する」等、ツールを導入しバックオフィス業務の効率化が図れることをアピールすると採択の可能性が上がります。
IT導入補助金を活用するメリットとデメリット
メリット
・補助金のため返済不要(ルールを破れば返済が必要です!)
・費用が軽減される
・IT導入をすれば、業務効率化・売上アップが可能になる
・バックオフィス業務で不要な仕事を見直すきっかけになる
デメリット
・一旦支援料やシステム代を支払ってから、後日給付されるのでキャッシュが必要
・IT導入補助金申込シート入力が手間
・全てのITツールが使えるわけではなく、指定されたものに限る
・100%の採択率ではなく、落ちることもある
ITツールを活用し生産性向上が明らかである場合には、ぜひIT導入補助金を活用して、導入を進めた方がよいと考えます。
ただ、導入する目的が明らかでない、なんとなくITツールが気になる??なんとなく今作業が多くて大変だけど、なにが大変なのかわからない?という場合には、
まず、バックオフィス業務の課題点を把握することから始めましょう。
さいごに
補助金で儲かりたいから、IT導入補助金を使う。という方
IT導入補助金があるから、ITツールを導入する。という方へは、おすすめいたしません。
補助額は100%ではなないので、必ず費用負担が発生するためです。
費用負担が軽減されるので、IT導入補助金は活用するべきですが、
IT導入補助金に該当しないITツールを諦めて、無理やり該当するITツールを選ぶといったような選択をされると、結果的にバックオフィス業務が煩雑となりそのツールを使わなくなっていきます。
まずは、御社で
「バックオフィス業務のデジタル化はできているの?課題はある?」の検討からぜひ行ってみてください。
課題はある/ない。と思っているが不安、というかたはぜひ石黒健太税理士事務所までお問い合わせください。
ITツールの会社ではない立場から
一緒に課題を洗い出し、ITツールを入れるべきなのか検討させていただきたいと思います。