個人事業主やフリーランスでも、クラウド会計は必要??

2022.08.10

こんにちは、税理士の石黒です。

個人事業主やフリーランスとして働かれると必要になってくるのが確定申告です。その確定申告に欠かせないのが会計ソフト。今日は個人事業主やフリーランスの方向けに、クラウド会計の活用について、解説させて頂きます。次のような経験はあるかたは、ぜひチェックしてください

 

・手集計で作成した確定申告、忘れたころに税務署から連絡がきて内容確認が大変だった

・節税がよくわからずに自己流で申告をしているので、損をしている気がする

・今は手作業で処理をしていて大変なので、日々簡単に入力できる形に変えたい

・税理士に顧問を頼むほどではないので、自分でちゃんとした申告をしたい

 

この不安やお悩み、クラウド会計を導入することで解決できるかもしれません。

 

個人事業主やフリーランスの場合、取引がシンプルなので会計ソフトの必要性をあまり感じていない方が多いかもしれません。しかし、会計ソフトをちゃんと導入することで、あとで記載しますが色々なメリットを享受することができます。

 

最近では色々な機能を持ったクラウド会計が登場していますし、無料で使えるようなソフトもあります。今日はそういった個人事業主やフリーランスの方に知ってほしい次の内容を解説していきます。

 

【今日の内容】

1.クラウド会計とは?

2.個人事業主やフリーランスの方が会計ソフトを利用する目的

3.クラウド会計のメリットとデメリット

4.会計知識はどのくらい必要?

5.クラウド会計で出来ること

6.おすすめのクラウド会計ソフト(無料編と有料編)

7.さいごに

 

【1.クラウド会計とは?】

クラウド会計とは、インターネット上でログインして会計処理を行うことができるウェブアプリケーションを使った会計システムのことです。

今までの会計ソフトは、ソフトウェアを購入しパソコンにインストールすることで利用することができました。

それに対して、クラウド会計は、インターネットのブラウザ上で操作をする仕様になっています。そのため、パソコンにソフトウェアをインストールする必要がなく、インターネットに接続できる環境であれば、いつでも利用が可能です。

【2. 個人事業主やフリーランスの方が会計ソフトを利用する目的】

個人事業主やフリーランスの方が会計ソフトを利用する目的は、

①日々の経理処理について、システムをいれることで正確かつ簡単に処理を行う

②申告書に必要な書類がシステムで簡単に作成することができる

③売上や経費の推移を分析する

④複式簿記を行うことで青色申告の特別控除を受けることができる

 

この4点が主な目的です。それぞれ、解説していきます。

 

①日々の経理処理について、システムをいれることで正確かつ簡単に処理を行う

個人事業主やフリーランスの方の会計記録はエクセルや手書きの帳簿での記録でも対応は可能ですが、会計ソフトを利用することでより正確かつ簡単に処理をすることが可能です。

 

②申告書に必要な書類がシステムで簡単に作成することができる

個人事業主の確定申告の場合には次のような書類が必要になります。

 

・確定申告書B

・収支内訳書

・青色申告決算書(青色申告の場合)

 

会計ソフトを導入して、会計データからの連動で上記の書類を作れるようにすることで、書類作成が初めての方でも簡単に書類を作ることができるようになります。手書きの場合にはこの申告書作成のための処理や集計に膨大な時間と労力を割くことになります。

 

また、電子申告まで出来るソフトを使うと、提出までもネット上で簡単に行うことができます。

 

③売上や経費の推移を分析する

会計データは経営改善にも役立てることが可能です。多くの会計ソフトには分析の機能(前年対比や構成比率の分析、推移損益計算書の出力など)があります。こういった機能を活用することで、早期に会計数値の以上に気づくことができ、利益を上げるための改善を行うことが可能になります。

 

④複式簿記を行うことで青色申告の特別控除を受けることができる

個人事業主の確定申告には青色申告というものと白色申告というものがあります。

それぞれの申告には次のような違いがあります。

 

青色申告

・対象者:事業所得や不動産所得、山林所得を得ている人のうち、青色申告承認申請書を提出した人

・事前書類の提出:開業届・青色申告承認申請書の提出が必要

・帳簿の付け方:複式簿記

・税金の特別控除:青色申告特別控除が受けられる

・赤字の繰り越し:可

 

白色申告

・対象者:青色申告にあてはまらない人

・事前書類の提出:不要

・帳簿の付け方:簡易帳簿

・税金の特別控除:なし

・赤字の繰り越し:不可

 

 

「税金の特別控除」と「赤字の繰越」2つについては個人事業主の方にとって有利な制度となっております。この有利な規定を使うために必要な複式簿記による記帳を会計ソフトを導入することで簡単に行うことができます。

【3.クラウド会計のメリットとデメリット】

個人事業主やフリーランスの方にはクラウド会計の導入をおすすめしています。この章では会計ソフトの中でもクラウド会計について、その導入のメリットとデメリットをご紹介していきます。

★メリット

①    自動仕訳が可能

クラウド会計の導入によって、銀行やクレジットカード会社など金融機関の取引明細を取り込んで、自動的に仕訳を行う事が可能となり、間違いや手間が削減されます。

 

②    他のサービスの連携が可能

クラウド会計は、クラウド型のPOSレジや請求書システムなどと連携することが可能です。この連携を行うことによって、POSレジや請求書システムのデータから売上を計上できるため、売上の計上漏れや金額の誤りを防ぐことができるとともに、そのほかの管理システムと連携することも可能です。

 

③    複数人で利用可能

クラウドでデータを一元管理しているため、経理担当者と経営者が必要なタイミングで同時にデータを確認するなど、複数人で確認することが可能です。税理士との連携を考えている方はその連携もスムーズです。

 

④税制等の変更に自動で対応

クラウド会計の場合にはバージョンアップが自動で行われます。そのため税制改正や機能のアップグレードも利用者の負担なしで行うことが可能です。

 

★デメリット

①    操作性が劣る

インターネットの接続環境に依存する部分が大きく、会計ソフトとしての動きが従来のインストール型の会計ソフトと比較すると遅く感じることがあります。

 

②    ランニングコスト

クラウド会計の契約方法は、月契約または年契約が一般的です。インストール型は購入時のみ料金がかかるというものが多いので、それと比べるとランニングコストが発生することがデメリットです。ただし、インストール型のように税制改正の都度、買い直してバージョンアップするという手間は発生しません。

 

③    インターネット接続が必須

インターネットに接続していない状況の場合、クラウド会計を利用する事はできませんので、会計データの確認や更新を行う事もできません。また、システムトラブル時やサーバのメンテナンス時は、クラウド会計を利用できないため、利用したいときに利用できないというリスクがあります。(メンテナンスは事前にアナウンスがされます。)

 

【4.会計知識はどれくらい必要??】

クラウド会計を使うにあたって心配なのが「簿記の知識」だと思います。簿記の知識はある方が良いのですが、なくても大丈夫です。ご自身が持つ会計知識レベルにあったクラウド会計ソフトを選んでいただければ比較的スムーズに処理することが可能です。

 

・初めて確定申告を行う人や記帳作業に自信がない人
→簿記のフォーマット「仕訳帳・出納帳・総勘定元帳など」に入力するものではなく、取引の種類ごとに内容を記録していく形式「請求管理・経費支払など」のもので、読んでいけば操作できるものを選ぶといいでしょう。

 

・会計知識や実務経験がある人
→「簿記のフォーマットを取り入れたタイプ」がおすすめです

独自フォーマットより簿記フォーマットに近いほうが、今までの認識と同じような操作感で扱えるでしょう。

 

※ただし

どちらを使用するにしても、数値の間違いや計上ミスで追徴課税のペナルティを受けないよう、最低限の知識を身につけておくことは必要です!

 

【5.クラウド会計ができること】

クラウド会計では次のことが可能です。②~⑤の機能については従来型のソフトではできないものになり、業務の効率化にとても役に立ちます。

  • 決算書の作成
  • インターネットバンキングとの連携による自動仕訳
  • クレジットカードの連携による自動仕訳
  • POSレジとの連携による自動仕訳
  • レシートを画像で読み込み電子保存
  • 確定申告書の作成(できないソフトもあるので注意が必要です)

ぜひ、こういった機能を活用して、簡単で正確な会計資料の作成をめざしてください

 

【 6.クラウド会計ソフト一覧】

 

続いては、無料編と有料編でクラウド会計ソフトをご紹介します。

★無料編★

1.フリーウェイ経理Lite

https://freeway-keiri.com/

2.円簿会計

https://www.yenbo.jp/service-info/kaikei.html

3.ちまたの会計

https://www.timakai.com/

4.やよいの白色申告 オンライン

https://www.yayoi-kk.co.jp/products/shiroiro_ol/index.html

5.Main財務管理

http://www.zero-soft.jp/

 

※注意点※

無料の会計ソフトを選ぶ上での注意点としては次のようなことがあります

  • 機能が制限される事が多い
  • ポートは基本的に受けられない
  • トライアル期間だけ無料のソフトが多い

 

〇無料の会計ソフトはこんな人におすすめ〇

  • 個人事業主であるまたは規模がとても小さいので有料のシステムを利用するほどではない
  • 会計知識はある程度あるので、サポートは不要
  • いずれ有料に切り替えるつもりでいる
  • 会計ソフトが便利そうなので試してみたい

 

★有料編★

  1. マネーフォワード
  2. Freee
  3. 弥生会計シリーズ

 

なお、上記の3社はどれも一定期間の無料トライアルが可能なので、迷ったら実際に操作感を試してみてはいかがでしょうか。料金プランは次のような形となっており、無料体験期間が終わっても、自動的に有料プランに移行するようなことはないので、安心してお試しできます。

※料金については変動するので、サイトから最新のものをご確認ください。

 

マネーフォワードクラウド 確定申告

https://biz.moneyforward.com/tax_return/price/

 

クラウド会計ソフト freee会計

https://www.freee.co.jp/kojin/price/

 

やよいの青色申告 オンライン

https://www.yayoi-kk.co.jp/products/aoiro_ol/index.html

 

7.最後に

いかがだったでしょうか?

個人事業主やフリーランスの方であっても、クライド会計を導入することでメリットはたくさんあります。青色申告特別控除での節税はわかりやすいですが、日々の処理や確定申告が簡単に、かつ、正確に行える点はそれ以上に大きいと思います。

 

弊社では上記のうち「マネーフォワード」を活用した自動化の支援を行っております。

今回の記事をお読みいただきクラウド会計の活用をご検討の方でマネーフォワードの活用をお考えの方はぜひ一度ご相談ください。それ以外のソフトの活用であっても大歓迎です(笑)今回の記事をきっかけに少しでも多くの個人事業主やフリーランスの方がご自身の経理業務を見なおして頂ければ幸いです。

 

クラウド会計を活用することで、今までの手書きやExcelによる帳簿づけと比べれば、格段に効率が上がるはずです。ぜひ、参考にしてください。

 

それでは、本日の内容は以上で終わりにしたいと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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