会社概要と自己紹介
Q. 本日はよろしくお願いします!まずは簡単な自己紹介と事業内容について教えてください。
よろしくお願いします!
株式会社ベホマルは、バイオマスCO2吸収材という材料の開発から製造、販売を行っている会社です。
これまで、日常の製品を通じて誰もがCO2削減に参加できる環境商材としての展開を進めてきましたが、
この5月からは事業をパワーアップさせ、新たに「発泡体(スポンジ状の樹脂)」のビジネスに注力することにしました。
元々は大手電子部品メーカーで15年間、材料開発などの研究開発を行っていました。
その後、事業構想大学院大学で学び、2022年11月に独立・起業しました。
靴業界の常識を変える「発泡体事業」とは
Q. この5月から注力されている「発泡体ビジネス」について、詳しく教えていただけますか?
これまではプラスチックに弊社のCO2吸収材(美環®)を混ぜることで環境価値を付加するビジネスを行ってきました。
しかしある時、靴のOEM企業様から「ソールの発泡体に環境機能を持たせたい」と依頼され、EVA(エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂)という素材で試作をしたんです。
すると、CO2吸収という枠を超えて、「発泡体の常識を変える」レベルの圧倒的な機能が見つかりました。
通常、発泡体を柔らかくするには気泡のサイズを大きくする必要がありますが、そうすると壁面が薄くなりボロボロになりやすくなります。
しかし弊社の技術を使うと、「気泡のサイズは同じまま、硬さだけを連続的に変えられる」ことがわかったんです。

Q. それはすごいですね!具体的にどのようなインパクトがあるのでしょうか?
靴業界では、柔らかいPU(ポリウレタン)と硬いEVAを接着剤で貼り合わせてソールを作るのが一般的です。
しかし、この接着面から剥がれたり、PUが加水分解でボロボロになるという課題がありました。
さらに、製造現場では接着剤由来のVOC(揮発性有機化合物)による悪臭や健康被害、その換気設備に莫大なコストがかかっています。
弊社の技術を使えば、1つの素材の中で硬さをコントロールできるため、接着剤を一切使わずにクッション性と支持性を両立した一体構造のソールが作れます。
耐久性が上がり、製造コストやクレーム対応コストも大幅に削減でき、さらに接着剤フリーで環境にも製造現場にも優しい。
まさに靴業界の常識を変えるブレイクスルーだと確信しています。
大手企業からの脱サラ。ディープテック起業の軌跡
Q. 大手企業の研究員から、なぜ起業という道を選んだのでしょうか?
新規事業の部門に異動した際、なかなかテーマが前に進まず、上司と意見が合わずに病みかけた時期がありました。
既存事業と違い、新規事業はゴールが明確ではありません。
評価軸が定まらない中で「なんとなく違う」と判断されることに限界を感じました。
そこで、自分の市場価値を確かめるために事業構想大学院で学び直しました。
並行して、個人的に社内で研究していた素材(現在の美環®のベース)をプラスチックに混ぜる実験を進めており、「これはいける!」という手応えを掴んだんです。
副業ができない環境だったこともあり、「失敗しても転職すればいい」と腹をくくって脱サラし、起業に踏み切りました。
地方発のディープテック、かつ女性起業家という珍しさもあり、おかげさまで様々なコンテストで評価していただいています。

当事務所にご依頼いただいた決め手と、これまでの成果
Q. 当事務所(会計事務所)にご依頼いただいた決め手は何でしたか?
私自身、財務の知識に苦手意識があり、「最初からプロに入ってもらわないと大変なことになる」と思っていました。
ただ、スタートアップの財務は特殊です。
エクイティ調達やクラウド会計への理解がある税理士さんを探していたのですが、他の事務所では専門用語が通じないことも多くて……。
その点、御社はスタートアップ業界のビジネスモデルや資金調達の仕組みをしっかりと理解してくださっていたのが一番の決め手です。
Q. 実際にサポートを受けてみて、いかがですか?
定期的な「事務所通信」などで、補助金などの役立つ最新情報を発信していただけるのが助かっています。
私たちのようなディープテック企業は初期投資がかかるため、そうした情報のキャッチアップは欠かせません。
また、何か課題があって相談した際に、ただ話を聞くだけでなく、金融機関のご紹介や、新株予約権に関する専門サービスの紹介など、具体的な解決策や専門家をスピード感を持って提示していただけるのが本当にありがたいですね。
「相談すれば、何かしらの答えや道筋を必ず出してくれる」という安心感があります。
Q. 日々のコミュニケーション体制についてはいかがでしょうか?
Chatworkを使って、ちょっとしたことでも気軽に相談できるのがすごく良いですね。
レスポンスが非常に早いですし、担当の方がお休みの時でも、チームの誰かが必ずフォローして対応してくれる体制が整っているのでストレスがありません。
言われた作業をこなすだけでなく、積極的に提案をしていただける頼もしい事務所だなと感じています。
今後のビジョンと、当事務所への期待
Q. 最後に、今後のビジョンと当事務所へ期待することを教えてください。
まずは発泡体事業で、世界的なスポーツブランドに採用される規模(数億円規模)へのスケールを目指しています。
最終的には自社で抱え込むのではなく、M&Aなども視野に入れ、技術をより大きく社会に実装していきたいです。
事業がスケールしていくにあたり、今後はCFO(最高財務責任者)的な知見を持つ方とのマッチングや、より高度な事業計画の策定が必要になってきます。
御社のネットワークやシステムを活用した財務数値のシミュレーションなど、引き続き伴走をお願いしたいと思っています。
Q. これから起業を考えている方へのメッセージをお願いします。
「ディープテック」と聞くと難しそうに感じますが、自分で技術を持っていなくても起業は可能です。
大学の先生は素晴らしい技術を持っていても、それをどうビジネスにつなげるか悩んでいることが多いです。
世の中のニーズと大学の技術を結びつけるプロデュースのような関わり方でも、十分にビジネスチャンスはあります。
ぜひ、産学連携などの制度を活用して、一歩踏み出してみてほしいですね。
インタビュアーコメント
西原様、本日は貴重なお話をありがとうございました!
偶然の発見から生まれた「発泡体の硬さを連続的に変える技術」が、靴業界の長年の課題を解決し、環境にも貢献するというストーリーには大変ワクワクしました。
当事務所も、株式会社ベホマル様のさらなる飛躍とスケールアップに向けて、財務・資金調達・事業計画の面から全力でサポートさせていただきます!
当事務所では、スタートアップ特有の資金調達のご相談から、クラウド会計の導入、専門家ネットワークを活用した経営支援まで、経営者様が「事業の成長」に集中できる環境づくりをご支援しています。
税務・財務でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください!


