創業・起業

京都の起業イベントと概要は?聞くことと参加後にやること

京都では、創業を目指す人を支援するさまざまな起業イベントが開催されています。内容もテーマも実に多様ですが、その分「どのイベントを選べばいいのか分からない」と迷ってしまう方も少なくありません。また、イベントに参加したあとにどんな行動を取れば、自分の理想に近づけるのかを考えることも大切です。

 

この記事では、京都で注目の起業イベントの概要や、自分に合ったイベントの選び方、先輩起業家に聞くべきこと、参加後に実践すべきことなどを解説します。これから一歩を踏み出したい方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。

目次

京都の起業イベントと概要

京都では、これから起業したいと考えている方や、すでに事業を始めたばかりの方を対象にした、さまざまなサポートイベントが開催されています。創業計画の立て方から実践的な経営スキルまで、幅広く学べる機会がそろっており、初めての方でも安心して参加できます。ただし、起業イベントには期限や人数制限があるため、常に最新の情報を得る必要があります。

 

ここでは代表的な3つのイベントをご紹介します。

創業計画書策定 個別相談会

「創業計画書策定 個別相談会」は、創業前に欠かせない「創業計画書」の作成を専門のアドバイザーと1対1で話しながら、自分の事業アイデアをどのように書類にまとめればよいかを丁寧に教えてもらえます。

 

金融機関への融資申請や補助金の申請にも必要となる計画書作成のコツが学べるため、はじめて起業に挑戦する方にとって非常に心強い内容と言えます。

開催日

2025年8月9日(土)

開催時間

9:00~18:00

開催場所

京都府京都市下京区四条通室町東入 京都経済センター3階

会場

京都商工会議所 ビジネスサポートデスク

定員

16名

参加費

無料

 

参考:京都商工会議所「創業計画書策定 個別相談会

京都中部経営リーダーズベースキャンプ

「京都中部経営リーダーズベースキャンプ」は、経営に関する様々な悩みをお持ちの若手経営者(45歳以下)が学び高め合うコミュニティです。京都中部エリアの若手経営者や起業家の卵が集まり、互いの課題や悩みを共有し、共に解決策を探ります。

 

講師には地元で実績を積んだ経営者や専門家が招かれ、グループワークやプレゼンの機会もあり、仲間づくりやネットワーク形成にも役立ちます。経験豊富な先輩経営者のアドバイスや経験談は、あなたの経営者としての成長を後押ししてくれるでしょう。

開催日

2025年5月23日(金)
2025年6月20日(金)
2025年7月11日(金)

開催時間

18:00~20:00

開催場所

京都府亀岡市荒塚町1丁目3-14

会場

星和電機工事株式会社

定員

先着20名

参加費

無料

 

参考:京都信用保証協会「京都中部経営リーダーズベースキャンプ

THE LEAN LAUNCH PAD 2025

「THE LEAN LAUNCH PAD」は、シリコンバレー発の「リーンスタートアップ」の手法を取り入れた、起業に必要な知識を最速で学ぶ実践型プログラムです。「リーンスタートアップ」や「ビジネスモデル・キャンバス」など、 事業をゼロから実現するための手法を学び、ビジネスプランの作成からアイデアの事業化を目指します。

 

マーケットリサーチや仮説検証、ピッチの作り方などを段階的に学ぶことができ、IT系やサービス業など、幅広い分野の起業を目指す方に最適です。参加者同士で切磋琢磨しながら、実現可能なビジネスモデルの構築を目指せるでしょう。

開催日

2025年6月15日(日) 

2025年6月28日(土) 

2025年7月20日(日) 

2025年8月10日(日) 

2025年8月23日(土) 

開催時間

13:30〜17:30

2025年6月15日(日)・6月28日(土)

13:00〜17:00

2025年8月10日(日)

14:00〜18:00

2025年7月20日(日)・8月23日(土)

開催場所

京都府京都市下京区四条通室町東入函谷鉾町78番地

会場

京都経済センター3階 KOIN

定員

25名

参加費

無料

 

参考:京都信用保証協会「THE LEAN LAUNCH PAD 2025

京都の起業イベントの選び方

京都では多様な起業イベントが開催されていますが、自分に合ったものを選ばなければ、せっかくのチャンスを十分に活かせません。

 

ここでは、初心者でも失敗しないための「イベントの選び方」を6つのポイントに分けて解説します。

参加する目的で選ぶ

まずは「自分が何のために参加するのか」を明確にしましょう。たとえば、「創業の基礎を学びたい」「事業計画の作成方法を知りたい」「起業仲間とつながりたい」など、目的によって参加すべきイベントが変わってきます。目的を絞ることで、効率よく学べるイベントを選べます。

イベントの内容で選ぶ

イベントの中身をチェックすることも大切です。講義形式でじっくり学べるもの、ワークショップで実践力をつけるもの、個別相談でアドバイスをもらえるものなど、形式や内容はさまざまです。自分が「今、何を知りたいか」「どんなサポートが必要か」に合わせて、内容をチェックしましょう。

過去参加者の感想や評判で選ぶ

イベントを選ぶ際には、実際に参加した人の口コミや感想も参考になります。公式サイトやSNSで「分かりやすかった」「役に立った」といった声があれば、初心者でも安心して参加しやすいでしょう。逆に、説明が難しいと感じた人が多い場合は、今の自分には難易度が高いかもしれません。

日時と場所で選ぶ

起業イベントに参加したいと思っても、仕事や家庭の都合でスケジュールが合わないこともあります。そのため、開催日時や場所を事前にチェックしましょう。平日の昼間に開催されるイベントもあれば、仕事帰りに参加しやすい夜間や、家族との予定に配慮しやすい週末に行われるイベントもあります。

 

また、京都市内中心部で行われるものから、郊外での開催、あるいはオンラインでの開催も増えてきています。無理なく参加できる日程・場所のイベントを選ぶことで、安心して学びを深めることができます。

対象者で選ぶ

起業イベントには、それぞれに「想定している参加者」が設定されています。たとえば、「これから創業を目指す方向け」「起業して1年以内の方向け」「法人化を検討している個人事業主向け」などです。

 

自分の立場や経験に合ったイベントを選ぶことで、内容とのミスマッチを防げ、実践的な学びが得られます。「初心者歓迎」や「未経験OK」といった表記があると初めてでも参加しやすいので確認してみましょう。

イベントの料金で選ぶ

起業準備中は、できるだけ出費を抑えたいという方も多いはず。京都では、市や商工会議所などが主催する無料のイベントが多数あります。一方で、有料のイベントでは、専門的な内容や手厚いサポートが受けられることもあります。料金が高いから良いというわけではなく、「自分にとって必要な内容かどうか」を見極めることが大切です。

 

予算に不安がある方は、まずは無料のイベントから参加し、必要に応じて有料講座にステップアップしていくのがおすすめです。

先輩起業家に聞くべきこと

起業を目指す上で、実際に経験してきた「先輩起業家」の話は非常に参考になります。ただし、漠然と話を聞くのではなく、ポイントを絞って質問することで、実践的なアドバイスを得られます。

 

ここでは、特に聞いておきたい3つのテーマをご紹介します。

起業資金について

起業に必要な資金は、業種やビジネスの形態によって大きく異なります。たとえば、カフェを開業した場合、店舗の賃料や内装、設備の購入などで300万円以上かかることもあります。一方、オンラインでハンドメイド商品を販売するケースでは、仕入れや撮影機材などを含めても、10万〜20万円ほどでスタートできたという事例もあります。

 

「自己資金だけで足りたのか?」「融資や補助金を利用すべきか?」といった資金調達の方法は、人によってさまざまです。先輩起業家が実際にどのように資金を集めたのかを知ることで、自分に合った現実的な資金計画を立てるヒントになります。

 

たとえば、先輩起業家に以下のような質問をしてみるとよいでしょう。

 

  • 開業時に最初にかかった費用はどれくらいでしたか?
  • 自己資金だけで足りましたか?それとも融資や補助金を活用されましたか?
  • 資金面で、事前に準備しておいてよかったこと、反省点はありますか?
  • 資金調達の方法は?(日本政策金融公庫、銀行、クラウドファンディングなど)
  • 最低限これだけは確保しておくべき、という金額の目安はありますか?

 

具体的な体験談を聞くことで、自分自身の起業準備にも役立つ情報が得られるはずです。

 

起業資金の最低額の目安や起業資金不足の対策などを知りたい方はこちらの記事も合わせてご覧ください。

 

関連記事:起業資金の最低額の目安は?起業資金不足の対策と50万円あれば始められるビジネス7選

事業形態の選び方について

起業するときには、「個人事業主」「合同会社」「株式会社」など、どの形態でスタートするかを選ぶ必要があります。

 

たとえば、副業でデザイン業を始めた人の中には、まずは手軽に始められる「個人事業主」として開業し、売上が安定してきたタイミングで「合同会社」に切り替えたというケースもあります。一方、最初から法人としての信頼性を重視し、設立コストがかかっても「株式会社」を選ぶ人もいます。

 

このように、事業内容や将来の展望によって、適した形態は人それぞれです。実際にどの形態を選び、なぜその選択をしたのか。そのメリットやデメリットを含めて、先輩起業家に話を聞いてみると、多くのヒントが得られます。

 

たとえば、先輩起業家に以下のような質問をしてみるとよいでしょう。

 

  • 起業時はどの形態(個人事業主・合同会社・株式会社)を選びましたか?
  • その形態を選んだ決め手や理由は何ですか?
  • 法人化したタイミングは?切り替える際に迷いはありましたか?
  • 個人事業主と法人、それぞれのメリット・デメリットを実感した場面は?
  • もし今もう一度起業するなら、同じ形態を選びますか?

 

具体的な体験談を聞くことで、将来のビジネスに合った事業形態を見極めるヒントが得られるはずです。

 

合同会社と株式会社の違いや向いている会社形態などはこちらの記事でもわかりやすく解説しています。合わせてご覧ください。

 

関連記事:合同会社と株式会社の違いは?向いている会社形態と会社設立で失敗しないためのポイント

関連記事:合同会社と個人事業主の違いは?兼任する注意点とスムーズに切り替える方法

アイデアの考え方について

「やる気はあるけれど、どんなビジネスを始めればいいのか分からない」これは多くの起業希望者に共通する悩みと言えます。実は、今活躍している先輩起業家たちも、全員が最初から明確なアイデアを持っていたわけではありません。

 

たとえば、育児中に感じた不便さをきっかけにベビー用品のネット販売を始めたケースや、趣味で描いていたイラストをSNSに投稿していたところ反響があり、受注制作のビジネスに発展させたというケースもあります。

 

このように、自分の得意なことや日常の中にある「不便・不満・困りごと」に目を向けることが、ビジネスアイデアのヒントになります。先輩起業家がどのようにアイデアを見つけ、形にしていったのかを聞くことで、自分の方向性が見えてくるかもしれません。

 

たとえば、先輩起業家に以下のような質問をしてみるとよいでしょう。

 

  • 今のビジネスアイデアを思いついたきっかけは何でしたか?
  • アイデアを形にするまでに、どんなステップを踏みましたか?
  • 家族や友人、お客様など、周囲の反応はどうでしたか?
  • 他にも候補のアイデアがありましたか?その中で今の事業を選んだ理由は?
  • アイデアが浮かばなかったり、壁にぶつかったときはどう乗り越えましたか?

 

具体的な体験談を聞くことで、自分だけのビジネスのヒントが見えてくるはずです。

 

アイデアの整理や具体化に不安がある方は、石黒健太税理士事務所までお気軽にご相談ください。創業支援のプロとして、あなたの一歩をサポートいたします。

 

関連記事:起業したいけどアイデアがないときの対策は?起業アイデアが思いつかないときの対策と成功率を高めるポイント

京都の起業イベント参加後にやるべきこと

起業イベントは「参加して終わり」ではなく、参加後の行動が何より大切です。イベントで得た情報やつながりを活かせるかどうかで、起業の成功率は変わってきます。

 

ここでは、イベント後にやっておきたい4つのアクションをご紹介します。

交換した名刺を人脈に変える

イベントでは多くの参加者や講師と名刺交換をする機会がありますが、名刺をただ保管しておくだけではもったいありません。名刺は「人脈の種」。人脈を育てることで、将来のビジネスチャンスや良き相談相手につながることもあります。

 

たとえば、イベント後にお礼のメッセージを送ったり、SNSでつながったり、次回の勉強会に誘うなど、ちょっとしたアクションが信頼関係の第一歩になります。人脈を広げることは、情報の入手や困ったときの支援体制づくりにもつながる、大きなメリットです。

次の行動に繋げるための具体的な目標を設定する

イベントで刺激を受けたあとは、その勢いを次のアクションに変えることが大切です。「1カ月以内に創業計画書を完成させる」「来月中に融資の相談に行く」「次のイベントにも参加する」など、行動につながる具体的な目標を設定しましょう。

 

目標があることで、日々の行動に迷いがなくなり、起業に向けた歩みが加速します。できれば「いつまでに」「何をするか」を明確に書き出しておくと、モチベーションの維持にも効果的です。

イベントで得た知識を自分の事業計画書に反映させる

起業を成功に導くためには、「事業計画書」の作成が不可欠です。事業計画書とは、事業の内容や収支見通し、ターゲット、販売戦略などをまとめた書類で、金融機関への融資申請や補助金の活用時にも必要になります。

 

イベントで得た知識やアイデア、専門家のアドバイスは、この事業計画書に反映させましょう。新たに得た視点や改善点を加えることで、説得力のある計画書になります。

 

関連記事:事業計画書のスムーズな作り方とは?わかりやすい方法を解説

イベントで感じた課題を解決してくれる専門家を探す

起業イベントに参加すると、「税金のことがわからない」「会社設立ってどうやるの?」「このアイデアって実現可能?」など、さまざまな課題に気づくことがあります。そのようなときは、自分だけで悩まず、専門家に相談することが大切です。

 

たとえば

  • 税理士・・・資金計画や税金、補助金の相談
  • 司法書士や行政書士・・・会社設立や各種手続きのサポート
  • 中小企業診断士・・・事業計画のブラッシュアップや経営改善のアドバイス
  • 商工会議所や創業支援機関・・・無料の相談窓口も充実

 

専門家によって対応できる内容が異なるため、自分の悩みに応じて適切な相談先を選びましょう。

 

関連記事:京都の開業相談は誰にする?サラリーマンが開業を失敗しないためのポイント

起業の悩みは京都の石黒健太税理士事務所にご相談ください!

ここまで、京都で開催されている起業イベントの選び方や、参加後にやるべきことについてご紹介してきました。実際に起業を進めていく中で、資金計画や事業形態の選定、事業計画書の作成など、専門的な知識が必要になる場面は少なくありません。

 

私たち石黒健太税理士事務所は、そうした起業初期の不安や悩みに寄り添いながら、安心して一歩を踏み出せるよう全力でサポートしています。

 

当事務所では、創業支援に特化した豊富な実績をもとに、

 

  • 起業資金のシミュレーション
  • 創業計画書の作成サポート
  • 合同会社や株式会社などの設立アドバイス
  • 補助金・助成金の活用方法

 

など、起業初心者がつまずきやすいポイントを丁寧にサポートしています。

 

「イベントに参加してやる気は出たけど、何から始めればいいかわからない」

「計画書を作ったけど、これでいいのか不安」

 

そのようなときは、ぜひ私たち石黒健太税理士事務所にご相談ください。あなたの夢の第一歩を、私たちが全力でサポートします。

まとめ

京都では、これから起業を目指す方に向けて、さまざまな支援イベントが開催されています。しかし、イベントに参加するだけではなく、その後の行動こそが成功へのカギとなります。名刺交換を人脈に変える、具体的な目標を立てる、学んだ内容を事業計画に落とし込むなど、一つひとつを積み重ねながら未来のビジネスを形づくりをしましょう。

 

起業準備には専門的な知識が必要になる場面も多く、不安を感じる方も少なくありません。そのようなときは、私たち石黒健太税理士事務所にご相談ください。資金計画から計画書作成、会社設立まで、あなたの夢の実現を全力でサポートいたします。

 

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