2月5日に「若手税理士のための1億突破コミュニティ(以下「100MSA」)」の第12回定例会を開催いたしました!
「組織的な高付加価値サービスの提供」を追求し、“通過点”として、「年商1億をスムーズに突破する」をコンセプトに、皆様と相互に発展していけるコミュニティを目指して始動した本企画。
第12回定例会は「組織化を加速させる業務設計のポイント」というテーマで税理士業界で注目されているAIやリモートワークを活用した業務効率化や収益性向上について、オンラインで開催をしました。
本レポートではセミナースライドの一部を掲載して突破会の雰囲気をお伝えしております。
詳細については過去の定例会動画という形で会員様に公開しておりますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせくださいませ。
開催レポート
【当日スケジュール】
第一講座:「在宅ワーカー&AI活用による業務設計」 講師 石黒健太
第二講座:「AI活用の最新事例・業界トレンド」 講師 セブンセンス税理士法人 大野 修平 氏
〜ワーク&ディスカッション〜
第一講座 「在宅ワーカー&AI活用による業務設計」 講師 石黒健太
<代表 石黒健太 Profile>
昭和60年7月生まれ(39歳)
税理士の専門学校を卒業後、約10年間に3か所の税理士法人で経験を積み平成28年8月に滋賀で石黒健太税理士事務所を開業。
業務拡大のため平成30年6月に京都駅前に事務所を移転。開業5年で年商1億2千万円達成!
◇マネーフォワードプラチナ会員◇
◇経営革新等推進協議会トップ100事務所4年連続受賞◇
◇船井総合研究所2019年優秀賞◇
◇京都府ライフワークバランス認証◇
第一講座では、「在宅ワーカー&AI活用による業務設計」についての講義が行われました。
現在、会計業界では人材不足が深刻化しており、優秀な人材の確保が難しくなっています。そんな会計業界において、在宅ワーカーの活用は事務所の業務効率を高める有効な手段として注目されています。
講義では、記帳代行や給与計算、セミナー運営支援など、実際に成果を上げている活用事例が紹介されました。
業務内容 |
在宅ワーカー活用事例 |
記帳代行 |
「ママワークス」などのクラウドソーシングを活用し、会計データ入力を外部委託 |
給与計算 |
勤怠データの集計・給与計算を在宅ワーカーに依頼し、経営者の負担軽減 |
セミナー運営サポート |
リスト作成・案内送信・動画編集などを外部委託することで、業務の効率化 |
資料作成・デザイン |
営業資料やセミナーチラシのデザイン業務を在宅ワーカーに任せ、事務所のブランドイメージ向上 |
在宅ワーカーの活用により、所内スタッフがコア業務に集中できる環境を整えることが可能になります。
次に、AIを活用した業務効率化の方法について具体例が紹介されました。
AI技術の進化により、会計事務所の業務においても自動化が進んでいます。これにより、税理士の業務負担を軽減し、より付加価値の高い業務へ集中できる可能性が広がっています。
業務内容 |
AI活用事例 |
記帳業務 |
「STREAMED」を利用し、領収書や請求書のデータ入力を自動化 |
税務処理相談 |
「ChatGPT」を活用し、税務質問に迅速に対応・サポート |
文章・資料作成 |
「ChatGPT」「イルシル」を利用し、顧問先向けの通知文書やセミナー資料を作成補助 |
マーケティング |
「AI SEOツール(Semrush, Clearscope)」を活用し、効果的なブログ記事の作成補助 |
従業員評価&コーチング |
「AI評価分析ツール」を活用し、透明性のある人事評価を実現 |
AIの活用により、業務の省力化と精度向上を同時に実現できることが示されました。
また、在宅ワーカーとAIを効果的に組み合わせることで、業務の効率化と生産性向上が可能であることが改めて確認されました。
第二講座 「AI活用の最新事例・業界トレンド」 講師 セブンセンス税理士法人 大野 修平 氏
<セブンセンス税理士法人 ディレクター 大野 修平 氏>
公認会計士・税理士
大学卒業後、有限責任監査法人トーマツへ入所。
金融インダストリーグループにて、主に銀行、証券、保険会社の監査に従事。
トーマツ退所後は、資金調達支援、資本政策策定支援、補助金申請支援などで多数の支援経験を持つ。
また、スタートアップ企業の育成・支援にも力をいれており、各種アクセラレーションプログラムでのメンタリングや講義、ピッチイベントでの審査員および協賛などにも精力的に関わっている。
第二講座では、セブンセンス税理士法人の大野修平氏より、「AI活用の最新事例・業界トレンド」についての講義が行われました。
税理士業界では、AIの導入が進みつつあり、特に業務効率化や経営支援の分野での活用が注目され、AIの導入が加速しています。
税理士事務所における生成AIの活用事例をご紹介いただき、大野氏自ら作成したGPTsも実演いただきました。GPTs構築の考え方、セブンセンス税理士法人での実践的な取り組みについてもご紹介いただきました。
AIを活用した税務相談で迅速化したり、経営状況を可視化し、顧問先の意思決定をサポートするデータ分析や経営アドバイスへの活用も実現できます。
「プロンプトがないと使いこなせない」ということはなく、AIは学習するため、基本的なプロンプトを理解し、まずは使ってみて使いながら感覚をつかむことが重要です。
ただ、AIの回答をそのまま利用するのではなく、AIの得意・不得意を理解し、状況判断や個別対応には人の判断が不可欠となってきます。
AIの導入にあたっては、データの正確性の確保や、プライバシー保護の徹底が不可欠です。ルールの整備(機密性の高い情報の入力の可否など)も必要になってきます。
「仕事を奪うのはAIではなく AIを使いこなす誰か」
本講義では、AI活用のメリットだけでなく、適切な導入・運用の重要性も強調されました。
講義の後は、「在宅ワーカー&AIをどのように活用できるか?」をテーマにしたワーク&ディスカッションが行われました。
参加者同士で事務所における活用事例をシェアし、具体的な業務設計の改善点について議論しました。
おわりに
次回、4月10日の定例会テーマは「季節業務の振り返りと今後の対策」です。
引き続き、業務の効率化と生産性向上を目指し、共に学びを深めていきましょう!
初回参加の方はお試し参加(無料)が可能となっていますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。皆様のご参加をお待ちしております!