創業・起業

学生が起業するメリットとデメリットは?起業した方がいい人の特徴と成功させるためのポイント


「学生が起業するのは大変?」「学生が起業するときの注意点は?」このようにお悩みではありませんか。起業とは、自分で新規事業を立ち上げることです。将来への漠然とした不安や、好きなことで稼ぎたいなどの理由から、学生起業を志す方も多いでしょう。

 

学生起業のメリットには、身につくスキルが多いことや、就職活動でアピールできることなどが挙げられます。一方、社会人よりも資金調達が難しいなどのデメリットがあるのも事実です。

 

また、「起業で失敗しないか不安」と、お悩みではないでしょうか。起業が失敗する主な原因には、準備不足が挙げられます。起業前には、十分な計画立てや資金を確保しておくことが大切です。これらの準備によって、失敗のリスクが減り、起業の成功に繋がるでしょう。

 

本記事では、学生が起業するメリットとデメリットを紹介します。起業に向いている人の特徴や、学生起業を成功させるためのポイントもわかる内容です。

目次

学生が起業する5つのメリット

学生の起業は、金銭的な理由などから不利に感じる方も多いでしょう。しかし社会人の場合、仕事や子育てなどの時間的制約や、体力的な理由から、起業を諦めてしまうことも珍しくありません。

 

また、起業の成功には、行動力と柔軟な発想が必要です。学生は、若くてバイタリティがあり、社会人よりも行動力や発想力に長けていると言えるでしょう。ここからは、学生が起業するメリットを5つ紹介します。

 

・時間的自由度が高い

・起業を通して身につくスキルが多い

・学生ならではの視点や発想が活かせる

・長期的な視点で事業に取り組める

・就活活動でアピールできる

 

内容について、くわしく解説していきます。

時間的自由度が高い

起業では、商品やサービスの販売方法や、集客の手段など、考えることが多岐にわたります。事業が軌道に乗るまでの間、多くの労力や時間が必要になるのも事実です。あまりの多忙さから、仕事とプライベートが両立できず、起業を諦める社会人も珍しくありません。

 

しかし、学生の場合、授業の待ち時間や、夏休みなどの長期休暇などがあり、社会人よりも自由に使える時間が多いのはメリットと言えます。自由時間を起業の手続きや、事業に費やすことで、ビジネスの成長や起業の成功に繋げることが可能です。

起業を通して身につくスキルが多い

起業は誰でもできますが、大切なのは継続できるかどうかです。起業後は、同業とのシェア争いや、金銭的な悩みなど様々な困難が伴います。そのため、起業の成功には、営業や経営など、様々な分野でのスキルや知識の習得が必要です。

 

起業を通して身につくスキルには以下があります。

 

・マーケティングスキル

・営業スキル

・コミュニケーションスキル

・プレゼンテーションスキル

・マネジメントスキル

・情報収集スキル

・簿記などの経理スキル

・資金を管理するスキル

・税金の知識と節税のスキル

 

起業での成功には、顧客のニーズを把握することや、商品やサービスのブランディングなどのマーケティングスキルが欠かせません。ビジネスは需要と供給で成り立っています。自分の好きなことや得意なことに需要がなければ、売上が発生しないのも事実です。

 

また、事業を行う中で、経費や税金の支払いが発生するため、お金を管理するスキルも磨かれます。特に税金などのコストは、事業の儲けを左右します。そのため、事業で手取りを増やしたい方にとって、税金の知識と節税のスキルは欠かせないでしょう。

 

学生起業では、通常の学生生活では得られない多くのスキルが身につくので、社会人になっても様々な場面で役立つと言えます。

学生ならではの視点や発想が活かせる

社会人での起業の場合、これまでの仕事の経験や常識などから生じる固定観念によって、アイデアが思い浮かばず、悩むことも珍しくありません。一方、学生での起業は、固定観念や常識にとらわれない、クリエイティブな発想を活かせるため、革新的なビジネスを展開できる可能性があります。

 

また、学生などの若者は、SNSやファッションなど、流行にも敏感な特徴があります。20代前半を対象にしたビジネスは、世代の違う社会人ではニーズを捉えにくいのも事実です。

 

そのため、起業する際は、学生が抱える悩みや、流行などに着目してアイデアを練ると良いでしょう。学生ならではの強みを活かした、独自のビジネスが展開できます。

長期的な視点で事業に取り組める

業種にもよりますが、事業が軌道に乗るまでには、一般的には半年から一年ほどの時間を要します。そのため、世間的に自立を求められる社会人では、売上がない期間にストレスを感じることも珍しくありません。また、焦って短期的な利益を追求すると、事業の成長が見込めなくなります。

 

一方、学生の場合、親御さんから生活費や学費の援助を受けていれば、売上がなくても生活に困る可能性は低く、ストレスや焦燥感を感じにくいのはメリットです。事業の成長や、起業の成功には、長期的な視点が欠かせません。

 

学生は周囲から助けを得やすいのが強みです。家族などのサポートを得ながら事業に専念できることは、社会人にはない学生ならではの魅力と言えます。

就活活動でアピールできる

学生起業の経験は珍しいため、就職活動でのアピール材料にもなります。就職活動でアピールできる具体例は以下の通りです。

 

・売上や利益などの成果

・問題や課題が発生したときの経験

・売上増加や経営改善のために行った対策

・マネジメントでの経験

・学業と両立させた経験

 

企業との面接では、「リーダーシップ」や「問題解決能力」、「実行力や忍耐力」などを見られることが多いでしょう。起業は、アルバイトと比べて、自分で問題を解決する場面が数多くあります。そのため、他の就活生よりも経験値が高く、合否の際に有利になる可能性があります。

 

また、事業が軌道に乗って成功した場合は、起業家として同級生とは違う道に進むことも可能です。卒業後の選択肢が広がることも、学生起業の魅力と言えるでしょう。

学生が起業する7つのデメリット

学生起業は、周囲からサポートを受けやすいなどのメリットがある一方で、様々なデメリットがあるのも事実です。学生起業のデメリットには、以下が挙げられます。

 

・学業との両立が難しくなる

・就職活動の準備が疎かになる

・自己資金が不足しやすい

・資金調達が難しい

・友人や恋人と過ごす時間が減る

・周囲の理解を得るのが難しい

・ビジネスに必要な知識や経験が不足している

 

デメリットがあると行動を起こすのが億劫になる方もいるでしょう。しかし、これらのデメリットは、事前に対策を講じることで、未然に失敗を防ぐことが可能です。内容について、くわしく解説します。

学業との両立が難しくなる

起業を理由に、テストや授業を免除することはできないでしょう。そのため、学業と事業の両立が困難となり、退学や休学を選択することも珍しくありません。学生の本業はあくまでも学業です。両立には、工夫と努力が必要です。

 

学業と事業の両立には、以下のポイントを抑えて取り組むと良いでしょう。

 

・時間管理を徹底する

・リモートワーク中心のビジネスモデルを策定する

・ストック型のビジネスを展開する

・事業が軌道に乗った後は外注も視野に入れる

 

両立には、学業と事業に割く時間を決め、管理する能力が必要です。自己管理が難しければ、時間管理アプリなどの活用もおすすめです。

 

また、外出の多い事業は、移動時間などに時間を取られるため、学業に割く時間が減ってしまいます。そのため、リモートワークのように、場所にとらわれないビジネスモデルを策定すると良いでしょう。家でも外出先でも仕事ができるため、学業との両立が可能です。

 

その他にも、動画配信サービスや、オンラインのフィットネスジムなど、月額料金が発生する「ストック型ビジネス」にすると、継続収入が得られやすくなります。事業に割ける時間は限られています。起業の際は、収入が入りやすい仕組みづくりを行うことが大切です。

就職活動の準備が疎かになる

事業に専念するあまり、就職活動の準備が疎かになることも珍しくありません。準備が疎かになると、他のライバルに遅れを取ってしまう恐れがあります。就職活動と事業の両立には、事前の対策が大切です。

 

就職活動を視野に入れている場合は、将来就きたい仕事に関連した事業を行うと良いでしょう。将来就きたい仕事に関連した事業であれば、仕事をする中で、就職活動に必要な情報が収集できます。また、業界で必要なスキルも身に付くため、就職活動でアピールしやすくなるでしょう。

自己資金が不足しやすい

自己資金とは、起業に充てられる資金のことで、具体的には預貯金や、親族から贈与された資産などが挙げられます。学生の場合、アルバイトで稼いだお金を自己資金に充てる方法が一般的です。しかし、予想以上に費用がかかり、預貯金だけでは不足することも珍しくありません。

 

起業をスムーズに行うには、費用の見積もりや、十分な金額の資金調達が大切です。また、自己資金が不足する場合は、日本政策金融公庫が実施する創業融資などを利用し、不足分を補う方法もあります。以下の記事では、自己資金なしで融資を受ける方法について解説しています。

 

関連記事:女性起業家は自己資金なしでも融資を受けられる?融資以外で資金調達する方法とスムーズに起業するための対策

資金調達が難しい

学生が起業するときの資金調達には、以下の方法があります。

 

・金融機関からの融資

・自治体や国からの補助金や助成金

・家族や知人からの借入

・クラウドファンディング

・アルバイトで貯める

 

融資の審査では、信用力が重要視される傾向があります。しかし、学生の場合、経験不足などの理由から、信用力が低いと判断され、融資が受けられないことも珍しくありません。他にも、補助金や助成金を活用する方法もありますが、融資と同様に審査があります。

 

また、周囲からの借入は調達しやすい一方で、少額しか集まらないなどのデメリットがあります。そのため、起業時に多額の資金がいる場合は、まとまった資金が得やすい融資や補助金の活用がおすすめです。以下の記事では、銀行融資の流れや、審査落ちする理由を解説しています。

 

関連記事:法人の銀行融資の種類と特徴は?審査に通らない理由を解説

友人や恋人と過ごす時間が減る

学業と事業を両立することは、想像以上に大変なものです。学業や事業を優先するあまり、プライベートに割ける時間が減ることも珍しくありません。次第に友達や恋人と疎遠になる可能性があります。

 

また、サークル活動への参加も難しくなるため、同世代との交友関係が広がりにくいのもデメリットと言えます。周囲と自分を比べて孤独を感じることも少なくないでしょう。

 

友達や恋人と過ごす時間を増やすには、一緒に起業する方法もあります。身近な人との起業は、「悩みを共有しやすい」「モチベーションを維持しやすい」などのメリットが得られます。しかし、意見の相違によって、関係に亀裂が入る可能性もあります。

 

共同で起業する際は、対等に意見が言える関係づくりや、志が同じかどうかの確認が大切です。

周囲の理解を得るのが難しい

学生は経験や知識が乏しいため、誤った判断や、悩みを抱えることも珍しくありません。学生起業の成功には、周囲のサポートが必要です。例えば、金銭的な支援が得られれば、スムーズに起業できます。精神的なサポートがあれば、モチベーションの維持に役立ちます。

 

しかし、起業は、リスクが高いと感じる人がいるのも事実です。そのため、周囲から理解を得ることは簡単ではないでしょう。理解が得られないときは、将来のビジョン、目標などをしっかり伝えて相手と向き合うことが大切です。

 

最初は反対されるかもしれませんが、真摯に向き合うことで次第に熱意が伝わり、応援してくれるようになるでしょう。

ビジネスに必要な知識や経験が不足している

ビジネスには、物やサービスを売るだけではなく、会計処理も必要です。会計処理には、入出金の記録や、経費の計算などの作業が挙げられます。学生の場合、社会人に比べて知識や経験などが乏しいため、会計処理に苦戦することもあるでしょう。

 

また、事業や学業を優先するあまり、会計の勉強を後回しにすることも珍しくありません。しかし、会計処理は、利益や税金の支払いに直結する重要な業務です。誤った処理によって、税務署からペナルティを科せられることもあるのです。

 

自信がなければ専門家に任せる方法もあります。専門家からサポートが得られれば、事業に専念しやすくなるので、ビジネスの成功率が高まるでしょう。

 

起業や税金に関するお悩みは、当事務所へお任せください。当事務所は200社以上の創業経験があります。起業や会計のサポートだけでなく、節税対策のご提案も可能です。お電話でもご相談できますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

 

関連記事:個人事業主として起業するには何が必要?毎月やることと向いている性格を解説

学生時代に起業した方がいい人の特徴

学生起業では、学校では学べない知識や経験が身に付きます。しかし、ビジネスには様々な障壁があるのも事実です。起業の成功には、起業家に求められる以下の素質を兼ね備えているかどうかも大切です。

 

・失敗を恐れずに挑戦できる人

・熱意と情熱がある人

・コミュニケーション能力が高い人

・自己管理能力が高い人

・時間的自由度を活かしたい人

 

内容について、くわしく解説していきます。

失敗を恐れずに挑戦できる人

起業には、金銭面などのリスクが伴います。例えば、起業してから当面の間、収入が入らない可能性があることもリスクのひとつと言えるでしょう。しかし、成功にはリスクがつきものです。リスクを取らなければ、成功するチャンスを掴むことさえ難しいでしょう。

 

失敗を恐れずに挑戦できる人には、以下の特徴があります。

 

・失敗から学びを得る

・自己肯定感が高い

・長期的な視点で物事を考えている

・行動に迷いがない

 

失敗を恐れずに挑戦する姿勢は、起業家に必要な素質です。ポジティブな人は、周囲からのサポートが得られやすい学生時代での起業がおすすめと言えます。

熱意と情熱がある人

事業の成功にはスキルも必要ですが、熱意と情熱も大切です。熱意や情熱は、燃料のようなものです。エネルギーがなければ行動に移せませんし、仕事の意欲も下がります。

 

また、取引先への営業で、熱意や情熱が買われるケースも珍しくありません。熱意や情熱を伝えて周囲を上手く巻き込めれば、新しい仕事がもらえるなど、チャンスも掴めるでしょう。

 

熱意と情熱を持つ人には、以下の特徴があります。

 

・目標や将来のビジョンが明確

・自分の好きなことや強みを把握している

・責任感が強い

 

時間が経過すると、熱意や情熱は薄れやすくなってしまうので注意が必要です。また、社会人よりも、柔軟性や行動力に長けている学生だからこそ、好きなことや情熱を活かしたビジネスが展開できます。

コミュニケーション能力が高い人

人とのつながりは、ビジネスの成功に必要な要素と言えます。例えば、顔が広い人は、人脈を活かして仕事を獲得することで、事業の拡大に繋がるでしょう。また、従業員や外部の協力者がいるときは、自分の意図を明確に伝えることで、仕事の精度が高まります。

 

コミュニケーション能力は、営業や経営など、様々な場面で必要な能力です。そのため、学生時代からコミュニケーション能力が高い人は、起業に向いていると言えます。

 

コミュニケーション能力が高い人には、以下の特徴があります。

 

・相手の気持ちを理解できる

・フレンドリーで親しみやすい

・物事を簡潔に説明できる

・好奇心旺盛で人見知りしない

 

また、コミュニケーション能力は、才能や遺伝に関係なく、努力することで身につくスキルです。会話に自信がない人は、話し上手な人を参考にしながらトレーニングしてみると良いでしょう。

自己管理能力が高い人

自己管理能力とは、自分の感情や行動をコントロールして、仕事や勉強で高いパフォーマンスを発揮する能力のことです。起業後は、自己管理能力が問われる場面が数多くあります。

 

特に、ビジネスを行う上で、スケジュール管理と健康管理は大切です。決められた期間内に仕事が完了しなければ、信用の低下を招き、仕事がなくなってしまう恐れがあるためです。他にも、自分を律するために、感情をコントロールする能力も必要でしょう。

 

また、自己管理能力は、短期間で身につく能力ではありません。これまでの習慣や生活環境が影響しています。部活動や勉強などで、自分自身をコントロールしてきた経験がある人は、自己管理能力に優れている可能性があります。自身の強みでもあるため、学生起業に挑戦してみましょう。

時間的自由度を活かしたい人

夏休みなどの長期休暇や、授業の待ち時間を有意義に過ごしたいなら、起業がおすすめです。起業すれば、スキマ時間をお金に替えることができます。ビジネスで必要なスキルが習得できる点や、貴重な経験ができる点もアルバイトにはない魅力と言えます。

 

また、起業に必要な手続きには時間がかかるのも事実です。社会人だと時間の捻出が難しいこともありますが、学生であれば使える時間が多いため、スムーズに起業できます。起業をするなら、社会人よりも時間の自由度が高い学生時代がおすすめです。

学生時代に起業しない方がいい人の特徴

一般的に学生は、社会人よりも経験が不足しています。そのため、起業や事業で生じた課題に対しての解決策がわからず、失敗に終わることも珍しくありません。起業後は、課題に向き合いながら、継続していくことが大切です。

 

以下の特徴がある人は、事業を継続させる力が弱い可能性があるため、学生時代での起業は避けた方が良いでしょう。

 

・計画性がない人

・人に頼ることができない人

・学業との両立が難しい人

・資金調達が難しい人

・精神的に不安定な人

 

内容について、くわしく解説していきます。

計画性がない人

起業の成功には、資金の調達方法や用途を決める「資金計画」や、事業の目標や方向性を決める「事業計画書」の策定が重要です。これらの計画がないまま起業すると、資金の枯渇や、売上が立たないなどの失敗を招く恐れがあります。勢いだけでは事業の継続は困難です。

 

また、起業後に他者から仕事を請け負うこともあるでしょう。計画性がない人は、進捗の悪さから期限前に慌ててしまうことも珍しくありません。起業後は、学生であっても厳しい目が向けられます。計画性がない人は、学業などを通じて、計画性を身に着ける必要があるでしょう。

人に頼ることができない人

起業後は、資金問題などの様々な課題に直面します。しかし、知識や経験がない場合、対処が難しいことも多いでしょう。悩みを抱えるとメンタルにまで悪影響を及ぼす可能性があります。ときには人に頼ったり、任せたりして自分にかかる負担を軽減することも大切です。

 

また、人に頼るのが苦手な人は、完璧主義の傾向が強いと言えます。初めての挑戦には失敗がつきものです。失敗から得られる学びも多いため、完璧を求め過ぎず、他者や専門家の意見も参考にしながら事業を進めましょう。相談相手に最適な専門家については後述します。

 

関連記事:起業相談は誰にする?内容別の相談先と選び方を解説

学業との両立が難しい人

学業と事業が両立できないと、留年のリスクが高まります。留年は学費の増加や、就職活動でマイナスのイメージを持たれるなどの悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。両立に自信がない場合は、学生時代での起業は避けた方が良いでしょう。

 

学業と事業の両立には、先ほどもお伝えした自己管理能力が必要です。自己管理能力を高めるには、生活リズムを一定に保つことや、計画を立てて実行に移すなどのトレーニングが最適です。自己管理能力は、働く上で欠かせないスキルのため、学業やアルバイトなどを通じて身に着けておきましょう。

資金調達が難しい人

事業には、商品の仕入れや開店前の初期投資、運転資金など多額の資金を用意しなければなりません。しかし、資金調達できない場合、資金が足りず、起業を断念することも珍しくありません。資金調達が難しい人は、失敗のリスクが高いため、学生時代の起業は避けた方が良いでしょう。

 

起業では、必要な金額を見積もり、資金を集めることが大切です。必要資金の目安は、個人事業主と法人設立で異なりますが、一般的に個人事業主の方が費用が抑えられます。資金が集まらない場合は、資金不足の解消とスキルの習得も兼ねて、副業から挑戦してみるのも良いでしょう。

精神的に不安定な人

事業開始後は、競合との競争などのプレッシャーから、ストレスを感じることも多いでしょう。そのため、精神的に不安定な人は、ストレスの多い環境に耐えられず、心身に不調をきたしてしまう恐れがあります。

 

仕事や勉強のパフォーマンスは、メンタルの状態に左右されます。起業は先が見えず、精神的に不安定になりやすいのも事実です。安心して事業を行う上で、信頼できるビジネスパートナーの存在は欠かせないでしょう。

 

当事務所では、200社以上の創業支援の経験があります。また、経営改善の実績もあり、改善策のご提案も可能です。お電話でも相談できます。起業でお困りの方は、まずはお気軽にお問い合わせください。

学生起業を成功するためのポイント

学生起業について、不安を感じる方も多いでしょう。学生起業を成功させるには、必要な準備をしっかり行うことや、競合との差別化を図ることが大切です。具体的には、以下のポイントを抑えておくと、学生起業の成功率が高まると言えます。

 

・実現可能な事業計画を作成する

・学生ならではの視点や発想を活かす

・スピード感を持って行動する

・諦めずに継続する

・専門家に相談する

 

内容について、くわしく解説していきます。

実現可能な事業計画を作成する

事業計画とは、事業での売上目標や売上を立てるまでの具体的な行動を示す計画のことです。無計画だと、後々振り返ったときに失敗や課題の原因を探るのが困難になります。事業の成長には、計画の評価や、原因の改善が重要です。

 

また、起業の失敗には、実現困難な売上目標を立てているケースが見受けられます。目標が高すぎると未達成に終わり、モチベーションも低下します。顧客数の見積もりが甘いことも目標の達成を困難にしている原因と言えるでしょう。

 

精度の高い目標や予測を立てるには、事業計画書の作成がおすすめです。事業計画書とは頭の中にあるビジネスを言語化してまとめた書類です。具体的な数字や資金の用途などを記載するため、実現可能かどうかや、整合性が取れているかなどが把握できます。

 

以下の記事では、起業の成功に欠かせない事業計画書の作り方を解説しています。ぜひ参考にしてください。

 

関連記事:事業計画書のスムーズな作り方とは?わかりやすい方法を解説

学生ならではの視点や発想を活かす

学生や若者が抱える悩みや、ニーズを参考にすると、独自性の高いビジネスを確立できます。学生ならではの悩みには、以下が挙げられます。

 

・お洒落などの流行に関すること

・一人暮らしなどの経済的な不安

・課題やレポートなど学業に関すること

 

例えば、経済的に困っている学生に向けて、美容室のアシスタントをマッチングさせるアプリの開発をしたとしましょう。学生は無料でお洒落な髪型にでき、アシスタントはカットの練習ができます。このように、同世代の悩みには、多くのビジネスチャンスがあります。

 

また、他社と同じビジネスでは、顧客の獲得ができず、競争に負けてしまう恐れがあるため注意が必要です。学生ならではの視点や発想力を活かすことで、競合との差別化を図ることができ、自分の開発した商品やサービスが選ばれやすくなるでしょう。

スピード感を持って行動する

事業の成長には、アイデアを素早く実行に移す行動力が必要です。スピード感を持って事業に臨むことで、ブランド力の獲得や、競争が激化する前に顧客を獲得できるなどのメリットが得られます。

 

また、目標の早期達成には、PDCAサイクルを回すことが大切です。PDCAサイクルとは、「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」の4つの工程を繰り返して、課題の改善を図ることです。このサイクルが速いと、商品の質が高まり、売上が上がりやすくなります。

 

ビジネスにはライバルがいるため、競争に勝つには課題の早期解決や新規市場の開拓が大切です。失敗を恐れず、ポジティブな気持ちで挑戦しましょう。

諦めずに継続する

事業で安定した収益を得るまでには、時間がかかります。十分な売上が確保できず、金銭的な不安から事業をやめたくなることもあるでしょう。しかし、事業の成功には、試行錯誤を重ねながら、継続することが大切です。長く続ければライバルが減り、市場を拡大できる可能性があるためです。

 

また、事業の継続には、十分な金額の資金調達と適切な管理を行い、金銭的な不安を取り除くことが効果的です。手元資金は、行動力にも直結します。資金を多く残すには、起業時の初期費用を抑えるなどの工夫が重要です。

専門家に相談する

疑問や課題を放置してしまうと、事業が傾いたり、資金が不足したりするなど、最悪の事態を招いてしまう恐れがあります。起業や事業に関する疑問は、専門家に相談すると良いでしょう。起業について相談できる専門家は、以下の通りです。

 

・行政書士…営業許可証、建設許可証などの手続きを依頼できる

・司法書士…設立登記など会社設立に関することを依頼できる

・税理士…経営や資金調達、税金に関することの相談や依頼ができる

 

経営や資金などの幅広いサポートを求めるなら、税理士への相談がおすすめです。税理士は、法人や個人事業主、業界ごとの特色を理解しており、経営や金銭事情にくわしいのが強みです。良きビジネスパートナーとして、様々な場面でサポートしてくれるでしょう。

 

関連記事:税理士は無料相談でどこまで対応してくれる?電話相談はおすすめできない理由と有意義にするポイント

学生起業に関する悩みは相談を!

学生起業では、事業を通じて様々なスキルが身に付きます。自由な時間をお金に替えられることもメリットと言えるでしょう。一方で、社会人と比べて経験値や信用力が低いことから、融資の審査が通りにくいなどのデメリットもあります。

 

資金調達は、事業の成長に欠かせない要素です。資金不足が心配なときは、融資などの資金調達に強い税理士に相談しましょう。資金が早期に集まり、スピーディーに起業できます。

学生起業に関するお悩みは、ぜひ当事務所へお任せください。創業などのスタートアップを支援した優秀なスタッフが在籍しており、融資の成功実績も多数ございます。お電話でもご相談可能です。まずはお気軽にお問い合わせください。

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