飲食店はクラウド会計を導入した方がいいのか?
新型コロナウイルスの規制も緩和され飲食店の客足が少しずつ増加していっているのではないでしょうか。
今回はそんな飲食店の経営をされている方が経理をするうえでクラウド会計を導入した方がいいのか、導入すればどのようなメリットがあるのか、
また、エクセルでの管理でもいいのではないかなどを解説していきたいと思います。
飲食店で経理が必要な理由
昔の飲食店は現金での取引がほとんどで現金の増減さえ確認していれば利益が出ているかどうかというのがすぐにわかったので経理業務はそれほど重要ではなかったのではないでしょうか。
しかし最近では、クレジットカード決済やキャッシュレス決済が主流になってきているので単純に現金の管理をしているだけではどのくらい利益が出ているのかというのがわかりづらくなってきました。
これからは正確な経理をしていかないとどのくらい利益が出ているのかどうかというのがわからず経営判断が出来なくなってしまうので、飲食店においても経理業務というのは今まで以上に重要な業務となっています。
エクセルでの管理とクラウド会計
飲食店をやられている方の中にはエクセルで売上や費用の管理をしているという方も多いのではないかと思います。
もちろんエクセルでの管理にもいいところはありますので、ここではエクセルでの管理とクラウド会計のメリット・デメリットを見ていきたいと思います。
①エクセル経理のメリット
・パソコンにエクセルがダウンロードされていれば導入コストがかからない
・自社に合ったオリジナルの管理ができる
・経理関係以外にも従業員の勤務表や在庫管理なども出来る
②エクセル管理のデメリット
・関数やマクロの知識が必要
・簿記の知識が必要
・同時編集ができない
③クラウド会計のメリット
・簿記の知識が無くても数値を入力するだけで仕訳ができる
・銀行やクレジットカード、POSレジなどの連携ができる
・ネット環境があればどこでも操作ができる
・領収書も写真を撮るだけで仕訳ができる
④クラウド会計のデメリット
・初期費用や月額料金がかかる
・ネット環境がないと操作ができない
・サーバに重大なトラブルが起きた場合会社情報が流出してしまうリスクがある
★飲食店にクラウド会計がおすすめの理由★
エクセルでも管理することはできますが最終的に確定申告や決算を行うことを考えればクラウド会計を導入することがおすすめです。
クラウド会計ではPOSレジとの連携ができレジデータを自動で取得することができるので帳簿への転記や入力作業をする必要がないので時間も削減でき入力ミスや計算ミスを防ぐことができます。
その他にも銀行口座やクレジットカードとの連携も出来るので作業が効率化でき経理業務にかかる時間が大幅に削減できます。
クラウド会計は飲食店をやられてる方みなさんにおすすめですが、今後店舗を増やしていきたい方や事業拡大を考えている方などは今のうちにクラウド会計を導入しておきましょう。
クラウド会計を選ぶポイント
会計ソフトを選ぶポイントとしては
①費用が予算内に収まっているか
②操作が簡単か
③サポート体制は整っているか
④セキュリティー対策は万全か
⑤必要な機能が搭載されているか
⑥POSレジなどとの連携ができるか
などを総合的に判断して自分の飲食店に最適な会計ソフトを選ぶのがいいでしょう。
※税理士事務所と契約している場合には顧問税理士にどの会計ソフトがいいかを相談すれば教えてくれると思いますので一度相談してみるのがいいでしょう。
飲食店におすすめのクラウド会計ソフト3選
・マネーフォワードクラウド会計
マネーフォワードクラウド会計は会計業務を約1/2に軽減してくれる会計ソフトになります。
銀行やクレジットカード、POSレジとも連携でき一度登録した仕訳内容をAIが学習して次からは自動で仕訳を作成してくれるので使っていくほど業務が効率化されていきます。
有料プランを1か月無料で使うことができるので一度使ってみて使用感を確認しましょう。
・freee
freeeは経理の知識がない人でも、簡単に使用できる会計ソフトです。
freeeもマネーフォワードクラウドと同様色々な連携に対応していますが連携できるものは少し異なりますので連携できるものは確認が必要です。
マネーフォワードクラウドと同様無料期間があるので一度使ってみて使用感を確認しましょう。
・HANJO会計
HANJO会計は飲食店に特化した会計ソフトになります。
銀行口座との連携などはマネーフォワードクラウド会計やfreeeと同じですが、HANJO会計は経営のヒントなども教えてくれます。
まとめ
飲食店はクラウド会計を導入した方がいいのかという点について解説させていただきました。
これまで飲食店は現金での取引が多くて業績の把握が容易に出来ていましたが、新型コロナウイルスの影響もありキャッシュレス決済が主流になってきている現在では今までのやり方だと業績の把握が困難になってきています。
クラウド会計を導入することにより経理業務の効率化ができるだけでなく、新商品の開発などに時間を使うことができるので業績のアップにもつながります。
ただ、先ほども書かせていただきましたがクラウド会計は使いこなせないと効率化することができないので導入部分で不安があれば税理士事務所などに相談してみましょう。
また、弊所ではマネーフォワードに対応しており導入支援もさせていただいておりますので導入をお考えの場合はお気軽にお問い合わせください。