インボイス対応のおすすめシステムを解説!開始までのTODOリストを公開
目次
御社は、CMでもよく聞く「インボイス」把握できていますか?準備は完了しましたか?
この記事では、
①インボイスの基礎知識
②全事業者向けインボイスTODOリスト
③インボイスに向けたワークフローおすすめ構築方法
を解説していきます。
いずれも期限のあるものなので、スムーズに対応できるよう準備を進めていきましょう。
インボイスの基礎知識
■そもそも…
インボイス制度とは、消費税の仕入税額控除に関するルールです。
といっても、仕入税額控除とは?となる方も多いのではないでしょうか。
誤解を恐れずに申し上げると、
①消費税納税の計算方法が変わります
②仕入取引先が免税の場合は、より多く消費税を納税することになります
この2点が大きく変わる制度となります。
■いつから?
2023年10月1日から始まります。
ただし、以下の通り経過措置も設定されています。
2023年10月1日から2026年9月30日までは、免税からの課税仕入80%控除OK
2026年10月1日から2029年9月30日までは、免税からの課税仕入50%控除OK
2029年10月1日より、控除不可となります。
これらの経過措置は、会計処理、消費税申告に係るもののみで
インボイスの発行は、2023年10月1日よりスタートになりますのでご注意ください。
■全員が対象?
消費税課税事業者が対象となります。
また、現在免税事業者であっても2023年10月1日時点で課税事業者であったり、課税事業者を選択した場合は対象となります。
■免税事業者には、どんな影響が?
今までどおり消費税の納税義務はありませんが、取引先から消費税分を値引きされる可能性や課税事業者との競合に負ける可能性があります。
詳しくは、顧問税理士にご確認ください。
■詳しくは
国税庁がインボイスに関してYouTubeチャンネルを開設しています。
インボイス塾の説明が非常にわかりやすいので、どうぞご確認ください。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLu9kixYOfBRIQFM6xcSFzcGmx_jc031qc
全事業者向けインボイスTODOリスト
インボイスに対応するには、やることが盛りだくさんあります。
以下のTODOリストを参考に、確実に期限内に対応できるよう計画を立てましょう。
■買い手のTODOリスト
期限:2023年9月30日
受け取ったインボイスの
確認方法の決定(①または②) |
①国税庁のインボイス制度・適格請求書発行事業者公表サイトで登録の有無を確認する
国税庁公表サイト:https://www.invoice-kohyo.nta.go.jp/ |
②受取請求書登録システムを活用し、自動で登録の有無を確認する | |
支払請求書(インボイス)の受取方法の確認 | 電子データで受け取る場合→電子帳簿保存法電子取引に該当するため、対策が必要 |
紙で受け取る場合→紙保存もしくは、電子帳簿保存法スキャナ保存に該当する場合は対策が必要 |
■売り手のTODOリスト
期限:2023年9月30日
請求書雛形の見直し
※適格請求書発行事業者に登録する事業者のみ |
インボイスに対応するために、以下6つの項目の記載が必要です。
①インボイス発行事業者の氏名又は名称及び登録番号 ②取引年月日 ③取引内容(軽減税率の対象品目である旨) ④税率ごとに区分して合計した対価の額(税抜き又は税込み)及び適用税率 ⑤消費税額等(端数処理は1インボイス当たり、税率ごとに1回ずつ) ⑥書類の交付を受ける事業者の氏名又は名称 |
期限:2023年3月31日※2023年10月から登録を受ける場合
適格請求書発行事業者の登録
※適格請求書発行事業者に登録する事業者のみ |
管轄の税務署へ「適格請求書発行事業者の登録申請書」の提出が必要です。 |
課税事業者の選択
をするかどうか検討 ※消費税免税事業者のみ |
インボイスには経過措置があります。御社の状況に応じて適切な意思決定ができるよう顧問税理士へお問合せください。 |
■売り手・買い手両方のTODOリスト
期限:2023年9月30日
ワークフローの検討 | このように、インボイスや電子帳簿保存法が始まることにより、アナログで完結できていた支払業務、経理業務も追加作業が多く降りかかります。
これを機に、システムの導入を進め、理想的なワークフローの構築を進めることをおすすめいたします。 |
システムの検討 | ・電子帳簿保存法に対応した電子インボイスの保存ができる
・受領したインボイスが正しい登録番号か簡易的に確認できる ・自動的にインボイスに対応した請求書・見積書が作成できる この3点を満たすのはもちろんのこと、 支払、請求書、経理業務の全てを連携させ バックオフィス業務を一気に効率化させるシステムがあります。 インボイスだけ対応するのではなく、全体最適を考えたシステムの導入を検討されてはいかがでしょうか。 |
インボイスに向けたワークフローおすすめ構築方法
■マネーフォワードで全体最適を
事業所には様々な事務作業があります。
・支払業務・・・支払請求書の受取、金額・内容のチェック、インボイスチェック
・請求業務・・・見積書の発行、請求書の発行
・経理業務・・・支払請求書への支払対応、入金チェック、給与支払、経費精算、資料保存
・人事労務業務・・・勤怠管理、給与計算、給与明細発行、法定資料作成
などなど。
インボイスにだけ、対応するのではなく全体最適が図れるワークフローを検討してみてはいかがでしょうか。
そこでおすすめするのは、「マネーフォワード」システムです。
マネーフォワードでは、
・支払業務=マネーフォワードクラウド債務支払
・請求業務=マネーフォワードクラウド請求
・経理業務=マネーフォワードクラウド会計、マネーフォワードクラウド経費
・人事労務業務=マネーフォワードクラウド給与(給与計算のみ対応)
とそれぞれの分野でシステムが存在し、
最終的にはマネーフォワードクラウド会計へすべて集約される仕組みになっています。
そのため、
会計業務はぐっと楽に・クラウドだから情報共有もぐっと楽になることができるのです。
まとめ
この記事では、インボイスの基礎知識、やらなければならないことを紹介してきました。
インボイスが始まる!何をすればいいの!?という方、
①買い手のTODO
②売り手のTODO
の2つをまずはご確認下さい。
それでも、どうやってすれば…?という方は、上記の「全体最適を考えたワークフロー」の図解を元にワークフローの見直しから始めてみてください。
一気にやり方を変えることは大変ですが、マネーフォワードクラウドシステムを活用することで
思っているよりきっと楽にワークフローを変えることができます。
みなさんが、スムーズに2023年10月を迎えられることを願っております。
執筆担当:上之園結