資金調達

創業後のお金を管理する資金繰り表とは?

黒字倒産をしないための資金繰り表の活用方法とは?

前回のブログでお話した黒字倒産を防ぐためには、会社の中の資金がどうなっているかを管理する必要があります。

前回の記事はコチラ

通帳にある金額だけを見ていては支払いや入金のタイミングで一喜一憂しなければいけませんし、常に残高が気になる

ので資金繰りを考え続けなければいけなくなります。

また支払いが必要な資金が見えてこなければ、手許のお金を将来に投資することも難しくなります。

そういった意味で手許資金を充実させることは大事ですが、お金の流れを管理することも必要です。

実際にはどんなものか?

書式は様々なものがありますが、ご自身が見やすい形で管理するのが一番です。

(この表はサンプルです)

この資金繰り表を作ることで様々なことが見えてくるようになります。

毎月変わらない部分はそのまま入力して、変動値をそれぞれ入力していきます。

資金繰り表は実績だけでなく、将来の計画についても作成する必要があります。

その際は現実的な見込み数値を入力します。

資金繰り表から検討すべきことは?

実績の資金繰り表から検討すべきこと

1、経営が順調でお金に余裕がある場合

設備投資、将来に向けての投資(人材や販路開拓)、借入金の圧縮など

2、資金不足の兆候が見られる場合

収益の改善、売掛金の回収、手形の回収、金融機関からの借り入れなどをして手許資金を確保する。

売掛金や手形の回収が長期化している場合は、決済までの期間を短くしてもらえないか交渉する。

(もし応じてもらえない場合は、最終的に取引先を他へシフトさせることも検討すべき)

計画の資金繰り表から検討すべきこと

1、計画の資金繰りが厳しくなりそうな場合

今後資金不足に直面しそうな場合は、専門家に相談することや銀行に融資の申込を検討する。

2、計画の数値予測が甘く実績との乖離が大きい場合

実績と計画を比較し、差が生じた原因を分析する

資金繰りが見えてくると次の一手が打ちやすくなる

資金繰りはすべての経営者が常に抱えている課題といってもいいでしょう。

しかしながら、その悩みはコントロールすることもできます。

資金繰り表を作ることで、自社のお金の流れのどこがよくないのかも見えてきます。

(売上が少なすぎる・利益率が低い・経費が掛かりすぎているなど)

これから開業される方も是非一度ご自身の商売の計画の資金繰り表を作ってみてください。

そうすることで課題が見えてくることもあります。

(ちなみにこれを作れているだけで金融機関から見られ方は変わります)

もし今すでに開業された方で一度作ってみたいけど数字は苦手だからとか、これから開業するにあたって分析したいという

方は専門家に相談してみるのも一つの手段です。