創業計画書を見た銀行員を納得させる会社のUSPとは?
自社の強みを示すUSP
自社の強みがどこにあるのかを追求する手法として、「USP」という手法について触れておきましょう。
USPとは「ユニーク・セリング・プロポジション」のことです。
- U = ユニーク → 独自性 → 特徴
- S = セリング → 売り → 強み
- P = プロポジション → 提案・提供 → メリットや利点
すなわち、「自分や自社の独自の特徴や強みを相手のメリットとして提供すること」といえるでしょう。
よく知られているのが、ドミノピザのUSPで、「熱々なできたてのピザをお宅まで30分以内にお届けします。間に合わなければ代金はいただきません」
というものがあります。
このUSPは、
Ⓤこのドミノピザという商品には、熱々でできたてという特徴や強みがあります
↓
Ⓢそれを、注文して30分以内に届けてもらえるというメリットを得ることができます
↓
Ⓟもし、そのメリットが享受できなければ、お代はナシでOKです
ということを端的に述べています。
同様にあなた自身も自社の商品・サービスのUSPを考え、明快な言葉で創業計画書の「セールスポイント」欄に記入してみることをお勧めします。
実績を明確に示すことが第一
自社の強み、事業の強みをどのように表現し、どのように納得してもらうか。
端的な方法としては「実績を示すこと」があります。
融資担当者は明言こそしないでしょうが、創業融資の申込者が本業で上げてきた実績はもちろんのこと、副業で実績を上げてきたことも歓迎するはずです。
まったくの異業種に進出する場合は、返済の確かさにおいて不透明な面はありますが、これまでの実績は返済より確かなものにしてくれるからです。
「取扱商品・サービス」の欄でもとくにこれまで副業でやってきた実績をアピールするのもよいでしょう。
「取引先・取引関係等」の欄でも同様です。
従来の取引関係で継続できるとこがあれば、積極的にその旨を書いておきます。
とくに「取扱商品・サービス」欄のセールスポイントでは、「これまで、副業で毎月○○万円の副収入を得ていたビジネスを、独立した自分のビジネスとして発展・進化させていく」など、これまでの実績を踏まえた表現で積極的に示しておくことが有効です。
前職の社員をたくさん引き抜いたり、主要取引先を奪ったりすることを除けば、「副業で実績を上げてきたなんて表現してもいいの?勤めていた会社にバレたらマズイかも」などと心配する必要はありません。