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事業を始める際の法人と個人にはどんな違いがあるのか?

目次

事業を始める際の法人と個人の違い

法人のほうがメリットがある?

個人事業より法人のほうが、実態として様々なメリットがあります。
ここで法人と個人の特徴を整理しておきたいと思います。
大きくはこの4つになります。

  • 創業手続きは個人のほうが簡単
    ⇒個人は税務署に開業届を出す程度でOK
  • 信用は法人のほうが優位
    ⇒「売掛金・買掛金」が発生する「掛け商売」の多い業種では特に有効
  • 税金は法人のほうが有利
    ⇒法人税率は低く設定され、節税策もある
  • 責任については、個人事業は無限責任、法人は有限責任
    ⇒事業がうまくいかなかったとき、法人は出資分の範囲で責任を負う

それでは細かく見ていきましょう。

①個人の創業は簡単で、費用も掛かりません。
個人での創業は所轄の税務署に開業届を出しておく程度で済みます。

②信用は法人のほうが優位
信用は一般的に法人のほうが優れているとされています。
売掛金・買掛金の発生する、掛けで商売する場合は取引先の与信の問題があり、個人では与信枠が低くなってしまう、そもそも個人では与信枠を設けてもらえないなど不利な面もあります。
細かいことですが、個人だと入金を受ける際に源泉徴収事務が相手方に発生することもあるため、取引先によっては法人との取引を好む傾向にあります。
もちろん取引先の開拓や従業員の確保などの信用面も法人のほうが優位と言えます。

③税金は法人のほうが有利
事業場の所得が大きくなればなるほど、法人のほうが節税効果は高いとされています。
言い換えると法人でも所得が低い場合、節税効果は薄く、納税や申告に伴う事務に苦慮する事態も想定されます。

④責任については、個人は無限責任、法人は有限責任
事業の責任には、無限責任と有限責任があります。
個人の場合は無限責任で、万が一のことがあれば個人の全財産をもって弁済しないといけません。
一方、法人の場合は有限責任で、借入などの個人保証をしない限り、万が一のことがあっても出資額を限度に責任を負うことですみます。