相続関係

急を要する手続きと届け出(1-7)

目次

急を要する手続きと届け出(1-7)

葬儀社選びの方法

今回は1-6で記載した葬儀社について解説します。
身近な人が亡くなってから葬儀社をゆっくり選んでいる心と時間のゆとりはないでしょう。
また、葬儀から埋葬までの段取りのかなりの部分を葬儀社に依頼することになります。

葬儀社選びは次のいずれかの方法になります。

 

1.大きな病院・寺の檀家筋などからの紹介
・・・実態として、入院できる大きな病院で臨終を迎えることが多いため、死亡診断書のやりとりの中で病院が提携している葬儀社を紹介してくれるケースがあります。
また故人がすでに寺の檀家である場合には、その檀家筋から葬儀社を紹介されるケースもあります。
それが故人・遺族の意向に反しない場合は、その紹介先の業者に頼むことが多いでしょう。

 

2.故人が生前決めていた葬儀社に依頼
・・・いわゆる互助組織のような葬儀社に、故人が生前から葬儀費用を積み立てているケースもよくあります。
故人の意向に沿った葬儀になり、トラブルが生じにくいのがメリットです。
ただし故人の生前の意向と遺族の意向とが食い違う場合には調整が必要となります。

 

3.近隣にある葬儀社に連絡
・・・近隣の葬儀社数件に連絡をして見積もりを出してもらって選ぶ方法も一般的です。
しかし、故人が亡くなった日から1~2日のうちに決めないといけないため十分な検討がしづらいといったデメリットもあります。

 

一般的には以上三つの方法に限られてきます。
葬儀の会場としては、自宅・葬儀社の斎場・寺もしくは寺院会館・公営の斎場などがありますが、いずれの場合も遺族側としては、喪主・通夜告別式の世話人などが葬儀社と綿密に話し合い、葬儀を執り行うことになります。
葬儀費用の全国平均額は、通夜から告別式また寺院に納めるお金などを合わせて約200万円かかっています。
葬儀社によってはこうした平均額を示しつつ、自社の提案する葬儀内容と金額を示してくれることもあります。

 

以上、葬儀社選びの方法でした。ご参考にしていただければ幸いです。
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