パートナーの使い方

創業にあたってパートナーにしたい税理士やコンサルタントの見つけ方

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創業にあたってパートナーにしたい税理士やコンサルタントの見つけ方

インターネットの検索で探すのが手軽

まったく一人で創業計画書を作成し、融資の面談にも対応し、創業融資を実行してもらえる人もいます。
しかし、多くの人は創業計画書の作成の段階で、税理士やコンサルタントに相談し、一緒になって創業計画書をつくります。
ここでは、そのように協力してくれる税理士やコンサルタント、また行政書士などを「パートナー」と呼ぶことにします。

具体的には、どのような方法でベストパートナーと呼べる税理士やコンサルタントを見つけたらよいのでしょう。
まず、おぼろげながらも「独立したい。開業したい。そのために創業融資を受けたい」といった思いが自分なりに固まった段階で、最初の相談をしてみることをお勧めします。
これまで懇意にしている税理士やコンサルタントがいればよいのですが、そうした人がいない場合は、インターネットで“創業融資”“創業計画書”“作成”などのキーワードで探すのが一番です。

数軒回って、一番ウマが合う人を選ぶ

税理士やコンサルタントのなかには、創業計画書を作成して新規顧客の開拓に結び付けたいという考え方をしている人もいます。
そのため、検索でヒットした税理士、コンサルタントでは、初回の相談を無料としているところが多いはずです。

ですから、遠慮する必要はありません。
積極的に相談に出向き、相手の税理士やコンサルタントがどんな対応するのか、反応を見てください。

やけに下手に出る人もいれば、懇切丁寧な人や、高飛車な人もいるはず。
専門性にしても、その方面の知識や経験が豊富な人もいれば、実績が少ない税理士、コンサルタントもいるでしょう。
実は税理士といっても、得意ジャンルはさまざまで、「メインは相続関係だけど、創業支援も行っている」というタイプの人もいます。
ですから、数軒回って、内容が納得でき、かつ一番ウマが合うと思える人を選べばよいのです。

出来る税理士、コンサルタントは“日付”から入る⁉

初回相談の時、じっくり相談できれば良いのですか、そうとも限りません。
そのなかで、「ちゃんとやってくれそうだ」と思える人は、まず、日付すなわち期限を明示してアドバイスしてくれます。
「〇日までに、これをやっておくことが大事です」
といったようにスケジュールを区切ってアドバイスしてくれる税理士やコンサルタントは、何よりもスピードを重視することの大切さを理解しています。
言い換えれば、そのような人は創業にはスピード感が求められるということを熟知していると思っていいでしょう。

まず開業日を創業計画書に入れてあなたとパートナー双方がスケジュール感を持ち、次に、必要な資料のリストアップと用意してもらう日付をパートナーが指定し、その日までに創業に向けてやるべきことをリストアップする。
そのように進めれば、順次「TO DO LIST」が出来上がっていき、そのうえで、細かな点を相談してくといったイメージです。

あわただしく感じても相手のペースに合わせよう

「独立しようかどうしようか」と迷っているレベルの人には、こうした仕事の進め方はあわただしく思えるかもしれません。
しかし、そのレベルで迷う人は、結局は創業せずに終わるケースが多いものです。

独立して創業する意思の固まっている人は、タイトなスケジュールであっても、ついていこうと頑張ります。
そうしていくうちに税理士やコンサルタントは自分の味方だという意識も強くなるでしょう。
また、信頼できるパートナーであれば、相談者の業種・業態などに不案内な場合には、必死になって勉強するはずです。

日付で期限を設けてTO DO LISTをつくることは、相談者のためであることはもちろん、そのパートナーがスピード感をもって仕事を進めるためでもあるのです。
その信頼関係を気付くことができた結果、早い段階で創業融資の申請ができれば、早期に融資が実行されます。
そして、相談者は早い段階で自信と安心に満ちて起業家としてのスタートを切ることが出来ます。