創業計画書の作り方

副業の実績も「取引先・取引関係等」は積極的に記入するー3

目次

副業の実績も「取引先・取引関係等」は積極的に記入するー3

仕入先、仕入れ計画についても整理する

仕入先についても、「どこから、どのように・・・・」と整理しておきましょう。

  1. どこから、何を
    何を仕入れるのかは実際に事業をスタートさせて以降、同じ商品をつくっていても「より安い素材はないか」「より進化した部品はないか」などと変化していくものです。
    想定される商品やサービスなどに応じて、そのもととなる素材や原材料、部品などが安定的に入手できるかどうかが大きな判断ポイントです。
  2. どのように
    販売先と仕入れ先の検討事項は、表裏一体の関係にあると考えることができます。
    すなわち販売先の検討と同じように、仕入れは現金か買い掛けか、買い掛けで購入する場合、支払いサイト(日数)はどうなっているかなどです。
    スタート時から事業が繁盛しすぎて脇が甘くなり、勘定合って銭足らずという状態になってしまうこともあり得ます。売上が上がり利益も出ているのに、お金がない状態です。
    それは往々にして支払いサイト(日数)が短すぎ、入金より先に払ってしまうことが起こります。
    そうなると、事業の継続性が維持できなくなり、黒字倒産の危険性も高まることに留意しておきましょう。どのように仕入れるかの答えを一言で表すと、「計画性をもって安定的に」です。
    仕入れた物品は在庫として計上することになりますが、在庫は過剰でも過少でもいけません。
    適正で計画的・安定的な在庫をどうやったら実現できるか。
    経営の実務的な手腕が問われるところです。

なぜこの取引先と取引できるのか

創業計画書の「取引先・取引関係等」の欄については、なぜ、この取引先と取引できるのかを説明できる根拠を用意しておきたいものです。
創業計画書には相手方の所在地なども記入するので、実際に取引していたり、商談が進んでいたりすることを示すため、取引先の担当者の名刺のコピーを添付資料として用意しておくのもいいでしょう。
もちろん、取引に関わる契約書、申込書、発注書、請求書、支払通知書などの帳票があれば、原本を用意しておきます。
それらは必要に応じて、融資担当者がコピーするはずです。