創業計画書の作り方

副業の実績も「取引先・取引関係等」は積極的に記入するー2

目次

副業の実績も「取引先・取引関係等」は積極的に記入するー2

誰が、いつ、どこで・・・のように整理してみよう

この、「取引先・取引関係等」に関しては、以前書いた「5W1H」のように、「誰が、いつ、どこで・・・」と整理しておきましょう。
なぜなら、融資の面談の際に担当者が「なぜ、その会社と取引できるのか」など、よく質問する部分だからです。
その部分を整理しておくと、自分の考えそのものが整理できます。

  1. 誰が
    誰が販売を行うか、自分一人でやっていくのか、従業員を雇うのか。
    「自分の会社は開発・制作に専念し、販売は販路の販売店に任せる」という考え方もあります。
    しかし小さな会社の創業では、それはあまりに現実的な対応ではありません。
    「『いいものを作れば売れる』なんて、他力本願過ぎる」と判断されることもあるでしょう。
    あくまで、自分の会社としては誰が販売するのかを考えてください。
  2. 誰に
    いわゆる顧客ターゲットのことです。「一般顧客」といった大きな表現でもよいのですが、その場合でも、自分の心の中には、どんな顧客に販売するのかを明確に定めておくべきです。
    「特定のあなた!」に買ってほしいと顧客像を見定めてから、「その顧客像はどのような属性なのか」を類型化してみるとよいでしょう。
    顧客像に応じて、客単価や商品単価、品ぞろえ、サービス内容などもより鮮明になります。
  3. どのように
    どのように販売するのかと考えてみましょう。
    最近はさまざまな物品のネット通販も流行っていますが、一方で物流などクリアすべき課題も顕在化してきます。
    店舗を設けて店頭販売する場合、対面販売でもセルフ販売でも、ある程度大きな初期コストがかかります。
    そのような課題も踏まえて「どのように販売するのか」を考えていくことが大切です。
    「どのように」では現金商売なのか掛け売りするのか、掛け売りに加えて一定の与信を設けるかどうかも検討すべき事項です。
    とくに下請けなどの販売先が特定・限定される場合には、販売先の信用、継続受注の確保、回収の条件などを踏まえて整理しておくとよいでしょう。
  4. どこで、いつ
    とくに店舗を設けて販売する場合は、立地がすべてと考えることもできます。
    また、商品や顧客層に応じた営業時間も重要な検討事項で、自分の考えだけでは「店をオープンしてもお客がいない」といった“的外れ”の状態になってしまうこともあり得ます。
    ほかでも触れていますが、ここではより実践的な事前のリサーチが重要になってきます。